人形処わかぞの 石川潤平・力石甲人特約店

雛人形を飾る意味

女の子が誕生すると、その子の無事な成長を願ってひな人形を飾ります。上巴の祓に由来するひなまつりですから、人形に災厄を託すという本来の意味がそこにあることはもちろんです。初節句のお祝いに飾ったお人形は大切にしまっておいて、毎年のひなまつりに飾って、お子様の年々のすこやかな成長振りをお祝いします。女の子が無事に成人し、お嫁入りして女の赤ちゃんが生まれたら、その子のために新しいひな人形でお祝いしてください。そして、お母さんのお人形は感謝の気持ちで供養してください。ひな人形は、一人一人の大切なものなのですから。

雛人形のしまい方

  1. ホコリを払うーしまう時は、よく晴れて天気の好い日を選びます。毛バタキなどで人形や道具についたホコリをよく落とします。
  2. 紙で包んでー軟らかい紙や布で頭を軽く包みます。包む時に手や指で直接人形の顔に触れると脂が付いて汚れ易くなるので注意してください。
  3. 型くずれさせないようにするー人形を包む時は強く包まないようにします。人形を箱の中に納めるときは、隙間に白い紙などを程よく詰め、中の人形が動かないようにします。
  4. 防虫剤の使用は注意ー直接人形や道具に触れないように箱の中に入れるようにします。
  5. 保存は湿気のないところー収納した人形は、湿気の少ないところに保管します。
  6. 乾燥し過ぎも大敵ー乾燥し過ぎると顔にヒビが入ったりすることもあります。

五月人形を飾る意味

男の子が誕生すると、その子の無事な成長を願って、鎧兜や武者人形、子供大将などの五月人形を飾ります。
鎧兜は武士の象徴として大切にされたものです。だから、男の子が武将のように強く、逞しく、そしてみんなに尊敬されるような立派な人間に成長するようにとの願いから鎧兜を飾ります。
金太郎や桃太郎、それに様々な武者人形も同じです。

五月人形のしまい方

  1. ホコリは大敵ー人形や道具に付いたホコリをよく落としてしまいます。脂の付いた手で金物や道具などの塗装部分に触れると手の脂が残り、ホコリが付きやすくなります。乾いた布でよく拭いてしまいます。
  2. 紙で包んでしまうー軟らかい紙や布で包んでホコリが付かないようにします。
  3. 型くずれさせないようにーむりやり詰め込んだりしないように気を付けましょう。箱の中に収納したら、隙間に白い紙などを適量詰めて、中で人形や道具がぶつかり合わないようにします。
  4. 防虫剤の使用は注意ーショーノーやナフタリンなどを入れ過ぎるとガスが発生し、金属のメッキがういてしまうこともあります。人形や道具に直接触れないようにして箱の中に入れます。
  5. 保管は湿気を避けてー家の中の比較的湿気の少ない押入れの上段や天袋などの高いところにしまいます。

鯉のぼりを飾る意味

鯉は生命力が強く、出世魚とされていて、男の子の誕生と、将来の立身出世を象徴するのにふさわしい魚です。
また、中国の伝承には「鯉の滝のぼり」の伝説があり、鯉が黄河の上流にある龍門を登ると龍に化して天に昇るといわれています。
鯉のぼりは江戸時代に町人階級が飾りはじめたものですが、誕生した男の子が立派な人間に成長してほしいという願いを込めて飾ります。

鯉のぼりのしまい方

  1. 汚れをよく落とすーブラシなどでホコリをよく落とします。ブラシで落ちないシミや汚れがあれば洗たくして落します。金張りのあるところは軽く押し洗いにします。洗濯機は使わないようにします。
  2. 乾かし、シワを伸ばすー洗った鯉は天日でよく乾かしてからしまいます。乾燥機は使わないようにしてください。
  3. 防虫剤は不必要ー防虫剤、ナフタリンなどは使用ししなくても大丈夫です。
  4. 湿気を避けてー保管は湿気のないところを選びます。
  5. ポールはよく拭いてー乾いた布でポールをよく拭いて汚れを落とします。

羽子板飾りの意味

羽子板は、古くから神社に置かれ、魔除けや占いの神事に使われていたと思われます。
この羽子板が、お正月の遊戯や贈物になったのは室町時代です。災厄を祓い、幸運を祈る意味が込められた羽子板が、新しい年を迎えるお正月のお祝いにふさわしかったからでしょう。
女の子の初正月のお祝いに羽子板を飾る習わしは、このように古くから伝わる魔除、厄払いの意味によるものです。
現在の羽子板飾りも、赤ちゃんが、丈夫に、すくすくと育つようにとの願いを込めて飾ります。

破魔弓飾りの意味

破魔弓は、魔除の意味で神社などに古くから置かれ、占いの神事や遊戯に使われました。平安時代の中頃から、皇室や貴族の間で男の子が誕生すると、"鳴絃"といって、弓の絃を鳴らし悪魔を祓う儀式が行われました。民間では男の子の初正月に、空穂(うつぼ=弓を入れるもの)と弓矢を組み合わせた破魔弓を飾ったといわれます。男の子が初正月のお祝いに破魔弓を飾る風習は、破魔弓が災厄を祓うという意味によるものです。現在の破魔弓飾りも、赤ちゃんが、丈夫に、すくすくと育つようにとの願いを込めて飾ります。

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