女の子が誕生すると、その子の無事な成長を願ってひな人形を飾ります。上巴の祓に由来するひなまつりですから、人形に災厄を託すという本来の意味がそこにあることはもちろんです。初節句のお祝いに飾ったお人形は大切にしまっておいて、毎年のひなまつりに飾って、お子様の年々のすこやかな成長振りをお祝いします。女の子が無事に成人し、お嫁入りして女の赤ちゃんが生まれたら、その子のために新しいひな人形でお祝いしてください。そして、お母さんのお人形は感謝の気持ちで供養してください。ひな人形は、一人一人の大切なものなのですから。 |
男の子が誕生すると、その子の無事な成長を願って、鎧兜や武者人形、子供大将などの五月人形を飾ります。 |
鯉は生命力が強く、出世魚とされていて、男の子の誕生と、将来の立身出世を象徴するのにふさわしい魚です。 |
羽子板は、古くから神社に置かれ、魔除けや占いの神事に使われていたと思われます。 |
破魔弓は、魔除の意味で神社などに古くから置かれ、占いの神事や遊戯に使われました。平安時代の中頃から、皇室や貴族の間で男の子が誕生すると、"鳴絃"といって、弓の絃を鳴らし悪魔を祓う儀式が行われました。民間では男の子の初正月に、空穂(うつぼ=弓を入れるもの)と弓矢を組み合わせた破魔弓を飾ったといわれます。男の子が初正月のお祝いに破魔弓を飾る風習は、破魔弓が災厄を祓うという意味によるものです。現在の破魔弓飾りも、赤ちゃんが、丈夫に、すくすくと育つようにとの願いを込めて飾ります。 |