鯉のぼりは江戸時代に町人階層から生まれた節句飾りです。
鯉は清流はもちろん、池や沼でも生息することができる非常に生命力の強い魚です。
その鯉が急流をさかのぼり、竜門という滝を登ると竜になって天に登るという中国の伝統にちなみ子供がどんな環境にも耐え、立派な人間になるようにとの立身出世を願う飾りです。
鯉のぼりを揚げるのは少し早めがいいでしょう。できればお節句の1ヶ月前から遅くとも1週間前には揚げるようにしたいものです。
かたずけは5月中旬を目安にしましょう。
吹流しには大きく2つに分けて五色吹流しと柄物吹流しとがあります。
五色吹流しには魔よけの意味があります。
柄物吹流しは鯉が竜門の滝を登り終え竜になった姿が描かれたものや、その他にも地域によってさまざまなものが販売されています。
また、吹流しには家紋などを入れる場合もあります。
汚れた時の洗濯は、手洗いで行い汚れた部分のみ部分洗いがお勧めです。
洗いかたとして、お風呂の浴槽等に台所洗剤(漂白剤の入っていないもの)を入れてつけおき洗いをします。洗いおえたらすぐに干してください。金箔付鯉のぼりはこすると金箔が剥がれてしまいますのでこすらないで下さい。
汚れの目立たない場合は洗わずに良く干しておしまいください。
端午の節句の期間揚げておいた鯉のぼりをしまうときには、鯉のぼりを良く干して湿気の少ない所にしまうことが良いでしょう。
またポール等は汚れを落とし、乾いた布等でよく拭き矢車や滑車部分の可動部分には注油してからしまうようにしてください。